平屋の魅力を理解して賢く売却するためのポイント【後編】
目次
はじめに
こんにちは、エステートプランです!
一般的な住宅では2階建てが主流であるため、「平屋を売却しても買い手が見つからないのでは」という不安を抱く方も少なくありません。
しかし、平屋には階段移動に伴う身体的リスクや負担が軽減され、開放的な空間設計が可能になるなど、2階建てにはない独自の魅力があります。特に、子どもが独立したあとのご夫婦や、小さなお子さまのいる家庭から一定の需要があります。
本稿では、平屋を効率的かつ適正に売却するための実務ポイントを解説します。

建物の状態によっては解体も視野に入れて検討を
平屋そのものにも需要はありますが、購買層の中心がファミリー世帯である以上、複数の居室を確保しやすい2階建てが選ばれやすいのも事実です。そのため、平屋を売却する際には、建物の状態によって「解体」「リフォーム」「現況売却」のいずれが最適かを判断する必要があります。
一定の経年劣化であれば、部分リフォームで市場価値を向上させられるケースもあります。しかし、一般的に築20~25年以上の木造住宅は建物自体の市場価値が乏しく、リフォームを施しても買い手が付きにくいため、更地化して土地として売却した方が有利となる場合が多く見られます。
特に平屋は比較的広い敷地に建てられていることが多いため、土地としての競争力が高まり、結果的に高値で売却できるケースもあります。
ただし、解体工事には一定のコストが発生します。独断で判断せず、必ず不動産会社へ相談し、費用対効果を踏まえて最適な選択肢を検討してください。
平屋を解体する際の費用相場
解体費用は建物の構造と延べ床面積によって算出され、「坪単価 × 延べ床面積」で概算できます。構造が強固であるほど解体に手間がかかり、坪単価は上昇します。
■ 構造別の坪単価の目安
• 木造(W造):3万5,000円〜5万5,000円/坪
• 鉄骨造(S造):4万5,000円〜7万5,000円/坪
• 鉄筋コンクリート造(RC造):6万5,000円〜10万円/坪
(※地域・業者・立地条件により変動)
■ 解体費用の内訳
● 仮設工事費
解体に必要な足場・シート・仮設トイレ・仮設水道などの設置。近隣配慮のための養生作業を含む。
● 解体工事費
重機使用費・作業員人件費が中心。住宅密集地などでは手作業が増え、費用が上昇する場合あり。
● 整地費用
土地を平滑化し、次の活用に備えるための作業。地盤改良が必要な場合は追加費用が発生。
● 廃材処分費
建材・廃材の分別および適切な処分にかかる費用。解体費用の中で最も高額となる項目です。
● 諸経費
近隣挨拶、工事車両の駐車場代、工事賠償保険、建物調査費など。
費用構成は業者により異なるため、複数社から見積りを取得し、内容を比較・精査することが重要です。

平屋を上手に売却するための実務ポイント
平屋の売却方法には以下の3つがあります。
1.解体して更地として売却
2.リフォームして建物付きで売却
3.現況のまま売却
それぞれの選択肢が適しているかどうかは、建物の状態・立地・需要の有無によって変わります。
■ ① 更地売却が向いているケース
• 築年数が古い(木造で20〜25年以上)
• 建物の老朽化が著しい
• 土地としての需要が高いエリア
更地は買主が自由に活用できるため、需要が拡大し売却スピードが速くなる傾向があります。
■ ② リフォーム売却が向いているケース
• 建物の構造や基礎が良好
• 一部改修で機能性が向上する
• 購買層が幅広いエリア
水回りや外壁などの劣化箇所を改善することで資産価値が向上します。
■ ③ 現況売却が向いているケース
• 買主が自分でリフォームする意向が強い市場
• 売却スピードを優先したい
• 費用をかけず手間を省きたい
リフォーム費用を上乗せしすぎると、かえってニーズを逃す可能性があるため注意が必要です。
まずは専門家に相談を
不動産会社は、多様なニーズを持つ顧客を抱えており、平屋を探している買主をすでに確保している場合もあります。
解体・リフォーム・現況売却のいずれが最適かを判断する前に、まずは不動産会社へ相談し、複数の選択肢を比較検討することが重要です。
売却を急いでいる場合や、建物の状態が悪く買い手が見つかりにくい場合には、不動産買取という選択肢も有効です。
まとめ
平屋の需要は年々高まっており、ターゲットを的確に捉えることで十分に買い手を見つけることができます。
より高値を狙うのであれば、更地化やリフォームも視野に入れるべきです。
どの売却方法を選ぶにしても、まずは専門の不動産会社へ相談し、現状に応じた最適戦略を立てることが成功への近道です。

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