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社長のひとり言

まんまと『ラヴ上等』にハマりました(笑)

最近、Netflixの「ラヴ上等」という番組を観た。

いわゆる恋愛リアリティ番組なのだが、出演しているのは普通の若い男女ではない。

元暴走族だったり、少年院に入っていた経験があったり、なかなかパンチの効いた経歴の持ち主たちが集まって恋愛をする、という番組である。

そもそも50歳を過ぎたオジサンが、若者の恋愛をNetflixで真剣に観ていること自体どうなのか、という問題はひとまず置いておく。(笑)

最初は、正直あまり期待していなかった。

「ヤンキーを集めて恋愛させれば面白いだろう」という、いかにもNetflixらしい企画だな、くらいに思っていた。

ところが観始めると、これが意外に面白い。一話だけのつもりが二話になり、二話が三話になる。

結局、まんまとNetflixの思う壺である。

なぜ面白いのだろう。しばらく観ながら考えてみた。おそらく、彼らがとても不器用だからだと思う。

好きなら好き。

嫌なら嫌。

腹が立てば怒る。

悲しければ泣く。

駆け引きが上手なわけでもなく、言葉も決して上手ではない。むしろ「そこでそれ言うか?」と思うことも多い。(笑)

でも、だからこそ伝わってくるものがある。

私たちは歳を重ねるにつれて、良くも悪くも感情をそのまま表に出さなくなる。

会社を経営していれば尚更である。思ったことを何でも口にすればいいというものでもないし、相手がどう受け取るのかを考えて言葉を選ぶ。

おそらくそれが大人になるということなのだろう。

しかし彼らを観ていると、そんな私たちがいつの間にか失ってしまったものを見せられているような気もしてくる。

格好は怖い。

言葉遣いも荒い。

過去を聞けば、さらに怖い。

なのに恋愛になると驚くほど純粋だったりする。強そうな男が一人の女性のことで本気で悩み、泣いている。

最初は「何やってんだ」と笑って観ていたのに、いつの間にか応援している自分がいる。人間とは不思議なものである。

実際、この番組は相当な人気らしい。

Netflixにはテレビのような「視聴率何%」という数字はないが、日本のランキングでは長期間1位を獲得し、海外でもグローバルTOP10入りしている。

どうやら私のように「こんなもの誰が観るんだ」と思いながら、まんまとハマった人が大勢いるらしい。(笑)

ただ、シーズン2になると、この番組は別の意味でも大きな話題となった。出演者が過去に行った重大な行為を番組内で告白したことで、

「そこまでの過去を持った人を恋愛番組に出演させていいのか」

「犯罪をエンターテインメントにしているのではないか」

といった批判が出たらしい。

法務省が番組と更生保護についてタイアップしたことについても賛否両論が巻き起こったようだ。

私も、ここは少し考えた。

被害に遭った人がいる以上、過去の行為を「昔ヤンチャしていました」という一言で片付けることには違和感がある。若気の至りでは済まされないことも当然ある。

一方で、では一度大きな過ちを犯した人間は、その後どれだけ反省して真面目に生きても、一生その過去だけで判断され続けなければならない。これもまた違うように思う。

もちろん私には、彼らほど強烈な過去はない。……たぶん。(笑)

しかし振り返れば、失敗など山ほどある。

20歳の頃の自分と今の自分を比べれば、考え方も随分変わった。今思い返せば、「なんであんなことをしたのだろう」と恥ずかしくなることもある。おそらく誰にでも多少はあるのではないだろうか。

人間は、良くも悪くも変わると私は思っている。これは仕事をしていても感じることが日常茶飯事にある。

私たちのところには、様々な事情を抱えた方が相談に来られる。

相続、離婚、借金、家族との問題。

不動産を売却する理由というのは、必ずしも明るいものばかりではない。初めてお会いしたその日に、人には言いたくないような事情を聞かせていただくこともある。

そんな仕事を長くしていると、目の前に見えている一部分だけで人を判断してはいけない、と感じることが多くなった。

考えてみれば、「ラヴ上等」を観始めたときの私も同じだった。

刺青がある。

言葉遣いが悪い。

少年院にいた。

元暴走族である。

そんな情報だけで、「自分とは違う人たち」と勝手に線を引いていた。ところが何時間も観ているうちに、その線が少しずつ消えていく。

好きな人に振り向いてもらえれば嬉しい。

振られれば悲しい。

仲間に裏切られれば腹が立つ。

認めてもらえれば嬉しい。

結局のところ、我々とそう変わらない。もちろん、だから過去の行為が許されるという話ではない。

「許すこと」と「理解しようとすること」は、同じではないと思う。

人を過去だけで判断しない。かといって、過去を無かったことにしてはならない。

その人が今どう生きているのか。そして、これからどう生きようとしているのか。

そこまで見て、初めてその人を見たことになるのかもしれない。そんなことを考えさせられた番組だった。

……などと偉そうなことを書いたが、そもそもこれはヤンキーの恋愛番組である。ここまで深く考えて観ている人がいるのかは知らない。(笑)

ただ、いい歳をしたオジサンが続きを楽しみにしていることだけは間違いない。

Netflix、恐るべし。

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