2025.05.11 不動産売却のコツ

不動産売却活動中に不動産会社を変更できる？変更のタイミングと注意点

はじめに

こんにちは、エステートプランです！

不動産を売却する際には、不動産会社に依頼するのが一般的ですが、「なかなか売れない」「担当者と合わない」などの理由で、不動産会社を変更したくなることもあります。
売却活動中に不動産会社を変更することは可能ですが、その際にはいくつか注意すべき点があります。

今回は、不動産売却活動中に不動産会社を変更する際に注意すべき点について解説します。

不動産売買契約を締結する前であれば、売却を依頼する不動産会社を変更することは基本的に可能です。仲介手数料は成功報酬型のため、売却が成立しなければ費用は発生しません。

ただし、売買契約が締結されていなくても、すでに買主が決まっており、交渉が進んでいる段階では、不動産会社の変更ができないことがあります。このような場合、無理に不動産会社を変更するとトラブルに発展する可能性があるため、十分に注意が必要です。

不動産会社をスムーズに変更するためには、媒介契約の期間に注意を払うことが重要です。

（※媒介契約とは、不動産会社に売却を依頼するための契約で、契約内容によって「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の3種類があります。）

「専任媒介契約」や「専属専任媒介契約」の契約期間は最長3ヶ月で、これらの契約中は同時に複数の不動産会社と契約を結ぶことはできません。契約期間が終了したタイミングで不動産会社を変更するのが理想的です。

一方、「一般媒介契約」には法律による期間の定めはありませんが、通常は3ヶ月の期間が設定されることが多く、複数の不動産会社と同時に契約を結ぶことができます。

媒介契約の期間が終了するタイミングで、不動産会社を変更するのが最も適切ですが、特別な理由があれば期間内に変更することも可能です。例えば、「売却活動が積極的に行われていない」「担当者と信頼関係が築けない」といった理由で、契約満了を待たずに解約を希望することもあるでしょう。

ただし、媒介契約期間中に解約する場合、違約金が発生することがあるため、注意が必要です。広告費など、売却活動にかかった費用を請求されることもあるので、契約書を十分に確認しておきましょう。

また、同じ物件で不動産会社を度々変更すると、その物件が不動産業界内で「出回り物件」と見なされることがあります。これにより、「複数の不動産会社で売れないのは、何か売れない理由があるのでは？」と疑われ、売れにくくなることもあるため、注意が必要です。

さらに、不動産会社を変更するたびに必要書類の提出や打ち合わせが発生するため、その負担が増加します。また、変更を繰り返すことで売却に時間がかかることもあります。そのため、新たに依頼する不動産会社は慎重に選ぶことが重要です。

不動産売却の際に不動産会社を変更する場合、以下の流れで進めます。

1.媒介契約の期間が終了

2.契約更新をしない

3.新しい不動産会社と媒介契約を締結

「専任媒介契約」や「専属専任媒介契約」の場合、契約期間は最長3ヶ月であり、自動更新はありません。契約を更新しない場合は、契約満了時にその旨を伝えるだけで手続きが完了します。

一方、「一般媒介契約」では、複数の不動産会社と同時に契約を結ぶことができるため、現在の媒介契約が終了する前に新しい不動産会社と契約を結ぶことも可能です。

不動産の売却をスムーズに進めるためには、不動産会社のサポートが非常に重要です。例えば、「内覧希望が極端に少ない」「3ヶ月経っても売却が進まない」「担当者との信頼関係が築けない」などの問題が生じている場合、別の不動産会社への変更を検討することも一つの選択肢です。

不動産会社にはそれぞれ得意分野があります。売却する物件の特徴に合わせて適切な不動産会社を選ぶことが重要です。

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