マンション売却後に管理会社への届け出が必要な理由と忘れた場合のリスク
はじめに
こんにちは、エステートプランです!
マンションを売却する際は、不動産会社との交渉や購入希望者との日程調整などで何かと忙しく、体力的にも精神的にも大変な時期になることが少なくありません。
売買契約が無事に終わり、ホッと一息つきたいところですが、マンションの場合は最後に忘れずに行わなければならない手続きがあります。
今回は、マンションを売却予定または売却中の方に向けて、成約後に見落としがちな手続きについてお伝えします。

マンションの管理会社への連絡を忘れずに
マンションを売却する際は、残代金の決済が完了したタイミングで、所有者が変更になったことを管理会社に必ず連絡しましょう。
この連絡を怠ると、管理組合の名簿に名前が残ったままとなり、売却後も管理費などの請求が届いてしまう可能性があります。
連絡のタイミングは、決済が完了した直後が最適です。
なお、管理会社への連絡方法はマンションによって異なるため、あらかじめご自身のマンションの管理会社や管理人に確認しておくと安心です。
組合員資格喪失届の提出について
一般的に、分譲マンションには、区分所有者によって構成される「管理組合」という組織があります。
マンションを購入すると、原則としてその管理組合の組合員となる資格を持つことになります。
管理費や修繕積立金の徴収方法や回収頻度(例:年1回、数年ごとなど)はマンションによって異なり、管理規約に基づいて定められています。
マンションを売却した際には、組合員としての資格を失うため、その旨を管理組合に届け出る必要があります。
その際に提出するのが、「組合員資格喪失届」という書類です。
連絡忘れは管理費の支払いが続く原因に
管理費や修繕積立金、駐車場利用料金などは、口座振替で支払われていることが多いです。引越しをしたからといって、新しい所有者に自動で切り替わるわけではないため、管理組合へ連絡しないと毎月の支払いがそのまま続いてしまいます。
一度支払った管理費や修繕積立金は払い戻しを申請できますが、その手続きには管理組合への請求が必要で、相手にも手間をかけてしまいます。

そのほかの忘れがちな手続き
マンション内での届け出が済むと、売主側の売買契約に関わる手続きは一段落します。
ここからは、引越し時に忘れがちなその他の手続きについてご案内します。
1.自治体への転居届
引越し後は、速やかに自治体へ転居届を提出しましょう。
2.ライフラインの解約手続き
電気・ガス・水道などのライフラインは、使用停止の手続きをしなければ、新しい所有者が使用した分の料金まで旧所有者に請求されることがあります。
3.インターネットの利用停止
インターネットは、回線撤去工事が完了していないと新所有者が回線を利用できない場合があります。早めに工事の手配をしましょう。
4.郵便物の転送届
新しい所有者が住み始めても、旧所有者宛の郵便物が届くトラブルがよくあります。郵便物の転送届も忘れずに行いましょう。
これらの手続きは、新しい所有者にご迷惑をかけないためにも重要です。
なお、手続きの多くはインターネット上で行える場合もありますので、お引き渡しの日程が決まり次第、忘れずに進めてください。
まとめ
マンションは、複数の区分所有者が隣り合って暮らす住まいであり、管理組合はその住環境を整え、住民同士が快適に過ごせるよう、支える重要な役割を担っています。
そのため、売却後に必要な届け出を怠ると、管理組合や新しい所有者に余計な手間をかけてしまい、場合によっては新所有者が不便や不快を感じる原因となることもあります。
売主としての最後の責任として、管理会社や管理組合への必要な連絡を忘れずに行い、円滑で気持ちのよい売買取引を終えましょう。

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