家を売りたいけどローンが残っている！売り方と注意点

はじめに

こんにちは、エステートプランです！
住宅ローンが残っている家を売却できますか？　答えは「できます」。
ただし、住宅ローンの返済中に家を売却するには、売却時にローン残高を全額返済する必要があります。
今回は、住宅ローンが残っている家の売却方法と売却時の注意点をご紹介します。

ローンが残っている家を売却できますか？

住宅ローンの返済中に家を売却することは可能です。
30 年近くの長期にわたって住宅ローンを組んでいる人も多く、家を売りたいと思ってもまだ住宅ローンを返済している人がほとんどです。ただし、住宅ローンが残っている家を売却するには、1 つの条件があります。売却完了時に住宅ローン残金を一括返済し、家の抵当権をなくすことです！
住宅ローンを利用して家を購入すると、そのお金を貸した金融機関が住宅の「抵当権」を設定します。抵当権とは、ローンを返済できなくなった場合に住宅を処分し、それをローンの返済に充てることのできる権利です。住宅ローンを一括で返済し、抵当権をなくすことでローン返済中に家を売却することができます。

住宅ローンの返済と売却前の注意点

売却時にはローン残金を一括で返済しなくてはいけません。残金を一括返済するお金は準備できていますか？
売却時には、ローンの残額を全額返済する必要がありますが、返済は売却完了時に行うので、ほとんどの人は「売却により得られたお金」で支払いたいと考える人が多いのではないでしょうか？
しかし、ここで注意点があります！
売却価格がローンの残高を下回ることがあります。住宅の売却にはさまざまな費用がかかるため、住宅の売却価格と売却益は一致しません。
不動産は、時間の経過とともに価値が低下するため、売却価格が住宅ローンの残高よりも低くなることは珍しくありません。また、住宅ローンの残高と同じ価格で家を売却できたとしても、住宅の売却にはさまざまな費用がかかり手数料などを差し引くと、売却益はローン残高よりも少なくなります。

家を売却する際の諸費用については、こちらをご覧ください。
家を売る際の手数料や諸費用を詳しく解説！

家を売却する前に査定を行い、売却価格と手数料を差し引いた後、どのくらいの利益になるかを確認します。
売却益と貯蓄を合わせてローンを完済できると判断してから売却しましょう。

ローンを一括返済できないけど売りたい場合

「住宅売却益＋貯蓄」でもローンの完済は難しいけど、どうしても売りたい！その場合は、以下の方法もご利用いただけます。

住み替えローン

新しい住宅購入のためのローンと合わせて、現在の住宅のローン残高を借り入れることができるローンです。
新しい住宅の購入費用と現在のローン残高を合算するため、ローン金額が高くなり審査も厳しくなる傾向にあります。

クレジットカードなどの無担保ローン

一括返済では足りない分をクレジットカードなどのローンで用意する方法です。家や土地などの担保を必要とはしませんが、利息は高くなります。

任意売却

任意売却を専門とする不動産会社に売却をお任せし、残りの住宅ローンを分割で払い続けます。ただし、任意売却を利用すると信用情報に事故情報が記録され、その後、新たなローンやクレジットカードの契約ができなくなる場合があります。

競売（きょうばい）

これは、ローンを完済せずに売却する方法ではなく、ローンを完済できずに売却せざるを得ない状況です。住宅ローンを返済できない場合、抵当権を持つ金融機関が家を売却せざるを得なくなります。

まとめ

・住宅ローンを払いながら家を売却することは可能です。 ただし、ローン残高を一括で返済し、売却が完了した時点で抵当権をなくす必要があります。

・ローンが残っている家を売却する場合は、必ず売却価格を査定し、売却益で返済できるかどうかを事前に把握しておきましょう。 売却価格がローン残高を下回ることは珍しくなく、売却には手数料もかかります。

・住宅の売却代金と貯蓄でローン残高を完済できない場合は、住み替えローンや無担保ローン、任意売却を利用して家を売却することもできます。 任意売却されますと、ローンやクレジットカードなどの新規契約ができなくなる場合がありますのでご注意ください。

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