シニア向け分譲マンションは売却しやすいのか?
はじめに
こんにちは、エステートプランです!
高齢者向けの住まいとして、「シニア向け分譲マンション」が増加しています。このような特殊なマンションを売却する際に心配されるのは、売却時のポイントです。高齢者向け住宅ということで、「売りにくいのではないか」と不安を感じる方もいるかもしれません。シニア向けの物件には、一般的なマンションとは異なる特別な仕様が施されていることもあります。今回は、シニア向け分譲マンションの売却について、詳しくご紹介いたします。

シニア向け分譲マンションとは
シニア向け分譲マンションは、さまざまな仕様やサービスが提供される物件で、高齢者を主な対象としたコンセプトマンションです。「何歳以上」といった具体的な年齢が法律で定められているわけではなく、物件ごとに目安となる年齢制限が設けられていることが多いです。また、介護が必要な高齢者が入居する老人ホームとは異なり、自立して生活できる高齢者を対象としており、シニア向けのサービスや共用施設が充実している点が特徴です。
シニア向け分譲マンションでは、以下のような魅力的なシニア向けサービスや共用施設が豊富に整備されている物件があります。
物件内には快適に過ごせる環境が整い、体への負担を軽減したいシニア層にとって理想的な住まいが提供されています。
また、医療機関との提携や介護サービスが完備されている物件もあり、将来に対する不安を軽減できるでしょう。
① バリアフリー
② レストラン・カフェ施設
③ シアタールーム
④ カラオケルームなど娯楽施設
⑤ フィットネスジム
⑥ 図書室
⑦ コンシェルジュサービス(安否確認、見守りサービス、その他緊急対応)
⑧ 生活支援サービス(掃除、洗濯など)
シニア向け分譲マンションの売却
シニア向け分譲マンションは、一般的な分譲マンションと同様に所有権を取得でき、自己資産として扱われますので、売却や相続も問題なく行うことが可能です。
一方、よく比較される老人ホームはサービス提供施設に過ぎないため、支払った料金は資産として残らず、売却や相続ができません。この違いにより、シニア向け物件への需要が高まっていると言えるでしょう。
気になるのは、売却のしやすさです。シニア向け物件ということで、売却が難しくなるのではないかという懸念もありますが、実際には通常の分譲マンションと売却条件は変わらないため、売却が困難になることはありません。シニア向け物件は数が限られているため、需要と供給のバランス次第では希少性が高まる可能性もあります。ただし、物件の状態によっては、売却価格を下げざるを得ない場合も考えられます。
不動産の価値は、どの物件にも共通して、立地条件が大きな影響を与えます。売却時の難しさを避けるためには、購入時に好立地の物件を選ぶことが重要です。

シニア向け分譲マンションの売却時の注意点
シニア向け分譲マンションだからといって売却がしづらくなることはありませんが、一般的な分譲マンションの売却とは異なる点がいくつかあります。
① サービスや共用施設が充実している分、管理費が高くなる場合がある。
特別なサービスや共用施設が整っているため、どうしても管理費が高くなりがちです。需要とのバランスを見極めることが重要で、過剰なサービスが原因で管理費が不必要に高くなっている物件には注意が必要です。
② 購入を検討する人が主に高齢者であるため、予算が限られており、売却価格を下げて売らなければならない可能性がある。
シニア向け分譲マンションを探しているのは主に高齢者やその家族であり、一般的な物件を検討する人々に比べると予算が限られている場合が多くなります。
③ 賃貸物件として運用することも可能だが、一般的な物件に比べて難易度が高い。
所有権があるため賃貸物件としての運用も可能ですが、若い層が好む物件仕様ではなく、年齢制限もあるため、賃貸としての運用には向かないことが多いです。
売却時はメリットを強調し、デメリットをカバー
シニア向けの物件でも、分譲マンションは所有権を取得できるため、売却が可能です。
一般的な物件と比べ、シニア層にとって住環境が快適である一方、管理費が高めであり、購入者層が限られているため、売却時には工夫が必要です。
不動産会社と協力し、充実した共用施設や安心できるサービスを強調し、購入希望者にポジティブな生活イメージを抱かせるような広告を展開しましょう。

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